バイオメディカル分野における創造性、革新力、そしてトランスレーショナルリサーチの実践力を高めることを目的にした、グローバル市場を意識して英語で実施するバイオメディカル系実践型プログラムです。
全てのプログラムは英語で行われ、研究者・医療従事者・起業を志す方を対象に、デザイン思考、創造的課題解決、製品開発、商業化戦略を体系的に身につけ、次世代のリーダーとして活躍する力を育みます。さらに、世界各国から参加するアドバイザー陣による指導をうけて多国籍のチームで議論することにより、日本にいながらグローバルな環境で学ぶことができます。
BIE(Bio Innovation & Entrepreneurship)コースは、2007年にオーストラリア・シドニー工科大学(UTS)のProfessor Michael Wallachによって創設されました。このコースは、 Professor Wallachが産業界と学術界の両方で研究成果を実際の製品化へとつなげた経験に基づいて構築されています。2015年には、BIEがスタンフォード大学の SPARK および SPARK Global と提携し、以降8か国で展開し、これまでに2,000人を超える研究者や臨床医が、バイオメディカル分野におけるイノベーションとアントレプレナーシップを学び、刺激を受けてきました。 Dr. Isabella Hajdukは2016年にプログラムに参加し、BIE Japan Workshop Kyoto 2025 の開催を統括しました。
BIE Japanは、 KSAC (関西スタートアップアカデミア・コアリション)加盟大学を対象とする日本発のプログラムとして、世界水準のトレーニングと国際的な協働ネットワークを通じて、研究を実践的な応用へと発展させ、次世代のバイオメディカル・イノベーションを牽引する力を育みます。
トランスレーショナルリサーチは、基礎研究の成果を実際の臨床現場で役立つ形に転換していく重要なプロセスですが、その過程には多くの課題があります。研究者が臨床やビジネスの視点を持ちにくいこと、事業化に必要な人材・資金・知財の知識が不足していること、結果として「死の谷」と呼ばれる開発の大きな課題を超えられないことが殆どです。
BIE Japanは、こうした課題を乗り越えるために、研究者とビジネス人材が集い、アイデアを事業化へとつなげる実践的なプログラムです。
本プログラムでは関西スタートアップアカデミア・コアリション(KSAC)を中心に、日本、オーストラリアをはじめとする各国のSPARK Global研究者(SPARKee)に加え、医療従事者、ビジネススクールの学生、産業界の協力者など、多国籍かつ学際的なチームを編成します。専門メンターの指導のもと、これらのチームは科学的なアイデアを洗練させ、実社会にインパクトを与える可能性を持つ実行可能なプロジェクトへと発展させていきます。
ワークショップでは、
を中心とした実践的なトレーニングを展開。講義で学んだ知識をすぐにグループワークに適用し、事業化に向けた構想を具体化していきます。
BIEを通じて、
として機能しています。基礎研究と産業界を結ぶ“架け橋”として、BIE Japanはこれからも新しい価値を創り出し続けます。